システム構成
CoeSignalは、Cloudflare WorkersをAPIの実行基盤とし、R2へ調査データを保存します。画面はStatic Assetsから配信し、AI処理はWorkers AI、Anthropic、OpenAIを役割ごとに使い分けます。
技術アーキテクチャ
「技術アーキテクチャ」見出しへのリンク図は横にスクロールできます。タップで拡大します。
構成の概要
「構成の概要」見出しへのリンク作成者は、ワークスペースで調査の目的、質問、回答方式、対象者の識別方法、同意内容を設定します。回答者は専用の回答画面から参加し、音声または質問に合った入力方法で答えます。回答の進行、品質確認、分析、納品は、作成者側の画面で扱います。
回答画面は、開始時点の質問と深掘りの上限を基準に進みます。回答者の画面に、別の調査の回答を自動で持ち込んだり、過去の回答で不足を補ったりはしません。
通信と処理の境界
「通信と処理の境界」見出しへのリンク通常のAPI通信はHTTPSで行い、設定や回答をJSON、録音データをmultipart/form-dataで送信します。Workerが参加情報やワークスペース権限を検証し、回答の保存、文字起こし、追加質問、レポート生成を制御します。
Realtime音声とライブ文字起こしでは、ブラウザとOpenAIをWebRTCで接続します。接続情報の交換とセッションの検証はWorkerを経由し、Realtime音声の制御にはWorker経由のWebSocketも使います。図の破線は、このリアルタイムの通信経路を表します。
実行基盤と保存先
「実行基盤と保存先」見出しへのリンク| 構成要素 | 現在の実装 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 作成・回答・分析の画面 | ブラウザで動くHTML・CSS・JavaScript | 役割ごとの操作、音声入出力、結果の表示 |
| API | Cloudflare Workers | 認証・権限確認、回答の進行、AI処理の呼び出し、品質確認・レポート生成 |
| 静的配信 | Workers Static Assets | HTML・CSS・JavaScriptと、ビルド済みの公開Docsの配信 |
| 保存 | Cloudflare R2 | 調査、回答、書き起こし、品質記録、レポート、同意範囲に応じた音声・資料 |
| 録音の文字起こし | Cloudflare Workers AI | Whisperによる音声のテキスト化 |
| 質問生成・分析 | Anthropic | 質問作成、追加質問、回答分析、レポート生成など |
| Realtime音声 | OpenAI | リアルタイム音声とライブ文字起こしなど |
| 公開Docs | Astro・Starlightで生成した静的ページ | 機能・活用方法の説明と、公開Docsチャットの参照元 |
Static Assetsは静的ファイルの配信を担当し、APIのリクエストはWorkerが処理します。R2はWorkerから読み書きし、回答や資料の取得にも権限を確認します。AIへ送る内容は処理目的ごとに限定し、同意と提供条件に合わせて扱います。AIへのAPI呼び出しは、設定に応じてCloudflare AI Gatewayを経由します。
AI処理の役割
「AI処理の役割」見出しへのリンク調査作成のAIは、作成者が目的や修正指示を入力したときに、質問と深掘りの設定のたたき台をつくります。作成者は公開前に内容を確認し、画面で編集できます。
会話のAIは、自由回答で設定した情報がまだ十分に得られていない場合に限り、具体的な場面、理由、影響、例外、条件を一問ずつ追加で尋ねます。選択式の回答には追加質問を行わず、質問ごとに設定された回数を超えて深掘りしません。
分析のAIは、作成者がレポートを作成または更新したときに、完了済みの保存回答から下書きをつくります。引用、人数、品質確認、公開の判断は、AIの出力だけで確定しません。各役割は別の入力と実行契機を持つため、作成AI、会話AI、分析AIが各回答で必ず直列に動くことはありません。
回答の保存、深掘り、再開
「回答の保存、深掘り、再開」見出しへのリンク回答を受け取ると、質問、回答、追加質問の回数、回答時点の状態を対応付けて保存します。深掘りが必要かどうかは、保存した回答と質問ごとの確認目的をもとに判断します。追加質問を表示する場合も、回答者が実際に見た質問だけを次の回答に結び付けます。
送信完了前であれば、回答者は書き起こしを修正または削除できます。修正すると、以前の本文から作られた深掘り判断や品質判定は使わず、修正後の回答を現在の内容として扱います。
中断した場合は、同じ参加情報を使い、保存済みの回答と有効な追加質問から再開できます。すでに送信完了した回答は、回答者画面から再開・変更できません。
原発言、訂正、引用
「原発言、訂正、引用」見出しへのリンク結果を読む人は、結論だけでなく、根拠のまとまり、引用、元の質問と回答、追加質問、品質確認の理由へ段階的に戻れます。引用は保存された書き起こしと照合し、根拠となる回答に結び付けます。
回答の中で以前の発言を明確に訂正した場合は、訂正前の主張を根拠として残さないよう分析対象を整えます。矛盾が解消していない場合は、単一の結論として扱わず、確認が必要な状態として残します。証拠の見方は証拠へ遡る、人による確認は人による確認で説明しています。
保存と権限
「保存と権限」見出しへのリンク調査、回答、品質確認、レポートは、利用者のワークスペースごとに分けて扱います。管理画面で回答詳細を開ける利用者と、共有レポートを閲覧する人は区別されます。共有レポートには有効期限を設定でき、発行元から失効できます。
音声を再生できるのは、回答者がその回答について共有に同意した範囲だけです。保存期間、削除、外部処理事業者、同意内容は調査や契約の条件で変わるため、詳しくはデータの取り扱い、同意と説明、データフローを確認してください。
現在の提供範囲と未提供の機能
「現在の提供範囲と未提供の機能」見出しへのリンク現在は、ワークスペース単位の調査、回答の詳細確認、根拠付きレポート、DOCX・CSV・印刷向け出力、有効期限と失効を設定できる共有レポートを利用できます。回答時に質問資料として表示するPDFは、ページごとの表示に使います。PDF本文をAIが読み取ったり、資料画像として会話AIや画面観察へ送信したりはしません。作成時の背景資料の文字抽出とは別です。資料の使い方に両者の違いをまとめています。
ワークスペース内のリサーチライブラリは、蓄積した調査を引用付きの回答から参照する機能です。公開Docsの「docsに聞く」とは参照対象も権限も異なります。
SSO、MFA、利用者自身でのアカウント復旧、契約条件に応じた自動削除、利用者自身による資料リポジトリ登録、大量の過去調査を横断するベクトル検索は、一般提供していません。機能の提供状況と条件は現在の提供状況を正とします。